「早春歩-その2」、(そうしゅんふ-その2)

春の暖かい日射しに型から生まれたばかりの瀬戸物が並ぶ。

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寒風の冬は天日干しにはそぐわない、優しい日射しの春が素地には良いのだろう。
乾いたら春らしい絵や柄をまとって旅立ちする瀬戸物たち、こんな風景も瀬戸の早春だ。



何となく色めく奥瀬戸の路地。

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狭い路地に昔ながらの小さな製陶を営む長屋風の家、釉薬のバケツなどが雑然と積み上げられている。

”芭蕉曰く・・・春霞が漂うと旅にでたくなる”、春は花や動物たちと同様に開放的になる。

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いつもは閉ざされている工房の扉が開いている、これも春の暖かさがそうさせているのだろう。
工房の中から”昭和の香り”が漂い出す、アンティークなものが飾ってある、古い柱時計が正確な時を刻む。

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懐かしい薬がぶらさがっていた、”越中富山の万金丹”、腹痛には万能な薬だった、イヤ~!懐かしい。

暖かさに釣られて路地を歩き回る、激しい埃が舞う路地で見たのは

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役目を終えた昭和の家の取り壊し風景、機械の腕が容赦なく家をなぎ倒す、春は動き出しの季節。
新しい家に生まれ変わるのだろう、冬なら何故か淋しげに映る光景だが、この季節はそう感じなかった。

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上品野まで歩いていた、畑もこれから春野菜の定植が始まるのだろう。

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出番を待つ耕耘機が逞しく感じる、朽ちてゆく物側で新しく芽生える命のために働く。

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”春の川水はさらさらと流れゆく”・・・橋の上でボンヤリと眺めるのも気持ち良い、あてもなく歩き続けた。
足は小学校に向いていた、”平成のモデル小学校”、とても素晴らしい全国区の小学校。

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陽だまりに女の娘たちが日向ぼっこ?、授業しているとは思えない光景を眺めていた。

作業服を着た先生が不審気にmarukeiを見ている、「不審者ではありません」と言ったら近づいて来た。
お話をした、オープン教室、単一学級、極端に生徒数を抑えている、ビオトープ、自然エネルギー利用など等

良く知ってますネと言われた、そして生徒が少ないので先生の数も少ない、大変らしい。
その時、陽だまりの向こうから、「先生!、誰と話してるの」と、可愛い声がかかった、先生は無言。

「子供好き、そして散歩好きの只のおじさんで~す」と応えたら先生も子供たちも笑った。

不審者に間違えられるといけないので有難うございましたと挨拶して学校から離れた、すこぶる楽しい気分だった。
何処を歩こうが弾む心を抑えきれない、当然に距離は長くなったが疲れることの無い「早春歩」を終えた。

楽しい散歩だったのと汗をかいたので晩御飯に一品追加した、板長頑張る。

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信州戸隠の更級蕎麦を少量湯がいて、氷でキリリと〆る、大根おろしと小海老のぶっかけ蕎麦
もちろん一番の楽しみであるビールを添えて・・・話も弾んだ楽しい二人だけの夜は深けて行った。

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