ヨレヨレ、ヘロヘロだった山行記録

戸倉山、別名は伊那富士、見る角度では富士山に似ているからだともいう。
この山には幾度となく登っている、妻の骨折治療の2年間は訪れなかったが、妻の復帰登山もこの山だった。

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登山口から30分、休憩場所に決めていた場所で最初の小休憩、marukeiを除く3人はまだまだ余裕綽綽

次男は飴を持ち出す、長男のザックにぶら下がる緑の筒・・・色んなお菓子が詰め込まれている
甘くて美味しいお菓子にこの先助けられた、山小屋の住人として下界に降りてきたが
一回りも二回りも山に精通していて逞しさを感じた。



家族4人での初登山の計画が真実となりそうになって不安が頭を持ち上げる、受傷後に登山と言える山には
登っていない、体力、筋力に自信が無い、少しの山トレを実施したが当日まで不安は続いていた。

次男が夜勤を早めに切り上げて午前2時半に帰ってきた、準備をして午前4時に出発。
運転は長男、ノンストップで中央高速、駒ヶ岳SAへ、朝食後にmarukeiの運転で戸倉山キャンプ場に到着。

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気温は2度、来る途中の畑には霜が降りていた、防寒対策をして午前7時に歩き出した。

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沢を詰めて尾根に上がれば急登開始、この山は初級の山として知られている。西の山頂まで3km少ししかないが
単純標高差は600m以上、勾配は優しくない、一方的に登るだけである。

marukeiは最初は先頭だったが”早すぎる”と長男に諌められて先頭を譲った、一定のリズムで歩く
家族3人についていくのがやっと、30分で休憩地へ・・・すでに息が上がって足の付け根が痛んでいた。

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休憩地点からはしばらくは勾配の緩い細い斜面をジグザグに登る、ようやく朝陽が差し込んできた。
5合目半を通過するとやがてカラマツと白樺の森となる、落ち葉になった道は”フカフカ”で足に優しい。

勾配が急になって直線的な坂を頑張ると6合目半のベンチに到着、第2休憩場所に到着。
marukeiはヘロヘロとなって居た、長男の魔法の筒からお菓子を貰ってお茶を飲む、・・・”ゼイゼイ”

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中央アルプス方面の一部が空けている場所、空木岳や南駒ヶ岳が良く見える、長めの休憩をとった。
緩やかな勾配を”金明水”という水場に向かって進む、marukeiは青息吐息状態、最後尾で皆から離れてしまった。

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名残の紅葉が綺麗な”金明水”で皆が待っていてくれた、一息ついて皆に告げたmarukei。
独りで先に行くので暫く休んでいてくれと・・・実はこの先が山頂までほぼ一直線の急傾斜の登りである。

皆に心配かけながら登るより、先んじて休み休み登ろうとした健気なmarukeiだったが
休みが多くなるうちに簡単に後発の妻と次男に追いつかれた・・・”お先にどうぞ”

長男が来ないのを幸いにして休んでいたらアットいうまに長男に追いつかれた・・・”お先にどうぞ”
しかし彼は追い越さずに”歩きなさいませ”と言って小枝でmarukeiの尻を鞭打つ!

”歩幅が大きい”、”上げた足は休ませて降ろせ”、”エェ~イ休むでない”、容赦なく鞭が唸る!

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遠くから声が聴こえる、西峰山頂まで最後のストレート、折れかけた心に活気が宿る。
撮影だと言って休んだ、ヨレヨレと山頂に到着、鞭打たれたと妻と次男に訴えたが一笑に伏された。
父親の威厳などはとうに吹っ飛んでいた、感謝!です、山頂まで来れたことを感謝の言葉で伝えた。

すこぶる良い天気に恵まれて抜群の展望、しばし撮影タイム、望遠を活かして撮影した。

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 <千畳敷カールと宝剣岳>

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東方面は南アルプス、双子山の向こうに塩見岳、荒川三山など等、素晴らしい展望だ。

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乗鞍岳、まだ冠雪してはいない、そして遠くに常念岳と蝶ゲ岳の後立山連峰まで展望できた、素晴らしい!

撮影が終了したら東峰に向かう、こちらが正式の山頂、一旦下って一登りすると薬師如来が鎮座する山頂。

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次男がスマホで撮影した写真を頂いた、題名は”如来様と背中”だそうだ、marukeiの背中は不遜に沁みている。

ここからの展望も素晴らしい、甲斐駒、仙杖ガ岳が正面にそびえる、北岳も横にパットレス斜面を魅せる。

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穂高連峰や槍ゲ岳の全容も浮かぶ・・・唖然として眺めた。

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北東側の山並みから八ヶ岳の主峰、赤岳と横岳の稜線が顔を出す、視界ギリギリには白馬三山、もう雪山になった。

景色を楽しんだら山頂を後にして反対側の市ノ瀬登山道に向かう、降って鞍部まできたら登り返し。
我が夫婦の秘密基地まで息子たちをご案内、正面に仙杖ゲ岳、右に北岳が見える狭い崖の尾根にシートを広げる。
marukeiは疲れ切って靴を脱いで座り込む、長男はケトルで湯沸し、卵スープとドリップコーヒーを作る。
次男はジェットボイルで湯沸しとカップラーメン、疲れ切ったmarukeiは写真を撮るのを忘れてしまった。

楽しい尾根の団欒を終えたら下山開始。

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予想を超えた辛さが待っていた、急坂でブレーキするので膝が笑う、落ち葉で滑るのでまたもやブレーキ・・
今度は太ももが耐えられない、辛かった・・・!

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光りを貰った残りの紅葉があれば休んで、綺麗だと独り言を言って。

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ブナの緑と山カエデの紅葉に休む口実を設ける、その都度、次男と妻がmarukeiを見守る。

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最後の美しい紅葉を愛でて最後の500m、足を運んだり、踏ん張ったりするのが苦痛なほどに疲れ切った。
とっくに車に戻った息子二人、marukeiに付き添った妻とようやく戻った。

帰りも長男がハンドルを握ってくれた、駒ケ根のスーパーでその夜の食材調達、感謝なので思い切り
贅沢な振る舞いのmarukei、恵那峡SAで休憩して無事に帰ることができた。

筋肉痛と疲れで動けない夫婦を見て長男が食事作り、大宴会でその日を振り返った。

”感謝””感謝”、家族の愛に支えられた一日だった、家族4人の初めての登山、最高の登山だった。

(登山コースMAP)

GPSトレース

(このGPSトレースは長男の記録です、marukeiはフラフラ、ヘロヘロだったので参考程度です)

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