リンドウが咲く静かな森

紅葉の季節は平日でも人々が行き交う。
そんな日は静かな森の散策がしたくなる、自宅から近いが多くの人が訪れない森を歩いた。

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薄紫のリンドウが咲いていた、枯れた森の中に一際輝く、静かな森にお似合いの野草に安らぐ心。

あえて場所の記載はしない、何故なら静けさを独り占めしたいから・・・。



自宅から車で7分、かなり手前の空き地に車を置いて歩き出す。
直ぐに林道に入る、誰もいない林道を進む。

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テング蝶のお出迎え、この蝶は年2回の発生をする、春、夏はお休み、そして秋に生まれる。
この蝶はこのまま成虫越冬するのだろう、寒い冬を生き延びて欲しい。

直ぐに森の雑木林に入る、何十回と歩いている森だが、この日は初めての道をとった。

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冬イチゴの実が熟していた、もの凄い群生、左右どちらも冬イチゴだらけ、凄い繁殖力に驚いた。

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小さな流れの際にスズカアザミが咲いていた、構図を考えていたら近くで”ガサゴソ”・・
手を止めて辺りを見回す・・・突然に体調1m以上の猪2匹が飛び出した。

今年生まれた兄弟だろうか、少し身構えた、が、2匹は悠然と雑木林に入っていった。
撮影?、とんでもない、身の安全が優先、その間、一度もカメラに触れなかった、静かな森の出来事だった。

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久しぶりに展望台に向かった、展望台といっても単なるピーク、それでも登りの連続は堪える。

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ひなびたベンチが一つ置いてあるピーク、岐阜方面だけが空けている、お茶休憩でひと時を過ごす。
展望台から直ぐに林道と合流、合流後は違う森の道へ入った。

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オオウラジロの枝超しに秋の青空が目に沁みる、風が吹くとカラカラと落ち葉が転がる音だけの世界。

鞍部に降る途中から淡い紫の野草が目につきだす。

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自生のリンドウだ、この森の植生は薄い、野草の数は少ないが、このように可憐な花も咲いている。

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近くには毒々しい色のマムシグサの実、淡いムラサキ色を引き立たせてくれていた。
リンドウは群れ咲いてはいない、歩く先々で単発に咲いている。

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多くても同じ場所に3株くらいだ、どんどん増えて欲しい野草だと思う。

森も終わる、出口付近に夏の名残花。

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ヤマアジサイ、だんだんとドライフラワー化してゆく、こうして晩秋から冬まで楽しませてくれる野の花は素敵だ。

車に戻った、ふと脇の葉に目が移った。

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ひっそりと赤とんぼ、もう役目も終わったのだろう、動くこともせずに葉に停まる、時間は午後4時前
赤とんぼを見ると家に戻りたくなる、懐かしい童謡がそうさせるのかもしれない。

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