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” 乗鞍岳の山旅・・・登山編 ”

7月15日(月曜日)、下界は雨、標高2700mの畳平も濃い霧と霧雨、登山や高山植物を楽しむ環境ではなかった。
しかし、乗鞍岳登山口に向かって30数分、ガスが上がって行く。

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信じられない、剣ヶ峰の手前の蚕玉岳(こだまだけ)の上空に青空と入道雲が現れた、ここだけが夏山の雰囲気になった。

毎年にこの時期に乗鞍に来る、しかし最高峰の剣ヶ峰には十数年前に登っただけだ。
大黒岳や富士見岳、そしてお花畑歩きが楽しみだった、登らねばならぬ、そして登った。

股関節、太ももが辛いくらいにダメージを受けた、足で稼ぐ3000mは人生これが最後かも知れないと思い知った。



長男は山の天気専門の人に有料で情報をもらっている、その情報によればこの日は標高が高いほど晴れ間が出る
可能性があるらしい、その情報で高山市に宿を予約、早朝4時半過ぎに3人で出立した。

高山市は雨、7時10分過ぎに朴ノ木平に到着、畳平行きバスを一本遅らせて7時55分のバスに乗った。
雨や霧が立ち込める、乗鞍スカイラインも視界不良のガスに包まれる、畳平に到着・・・濃い霧と雨模様だった。

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雨具を着てとりあえず肩ノ小屋方面に歩く、冷たい雨が頬をたたく、視界不良。

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雨に濡れたチングルマの花も淋しそうだった。

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高山植物の女王、”コマクサ”も雨粒を抱える、光のない世界なので冴えない、数は昨年より増えているみたいだ。

景色は隣も見えない、不消ヶ池もコロナ観測所も見えない道を富士見岳分岐を過ぎて肩ノ小屋へ続く道へ歩く。
突如だった、風が吹いてガスが上がる、最高地点の剣ヶ峰方面の視界が良くなった。

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登山者たちの声が上がる、このまま晴れて欲しい。

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雪渓は夏スキーの人達で賑わう、楽しそうな歓声を聴きながら歩く。

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二人から遅れ気味のmarukei、もう股関節が痛みはじめていた、背後は霧の中、晴れ間は剣ヶ峰方面だけだ。

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どんどんと遅れるmarukei、晴れ続けてくれと祈りながら追いかける。

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コロナ観測所方面を見上げる、夏空だ!、標高2800m以上にガスは無い、剣ヶ峰登山が決まった瞬間だった。

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登山口の”肩ノ小屋”と”東大宇宙線観測所”が見えた、観測所手前で一休み、レインウエアを脱いで一息ついた。

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登山者が列をつくる、岩と石のガレ道、そして火山礫で滑りやすい、写真で見るより勾配はキツイ。
自信は無いが行くしかなさそうだ、右ひざにサポーター、出来る限りの準備はしてきた、4本足でイザ!

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長男を先頭にガレた道を登る、ゼイゼイ、長男は軽装、ザックも小さい、裏山に登るのと同等だとか、さすが山男だ。

しばらくして妻が立ち止まる、登ってこない、登りはタフな妻、おかしいので戻った、妻の顔色が悪い。
高山病の気配がする、酸素不足?、実は昨晩は殆ど寝ていなかった妻、ここにきて影響が出た。

飴を口に入れて休めば何とかなるという、marukeiは降りようと説得したが休むという、長男を追いかけて言った。
休んで体調見て判断するので一人で山頂へ行ってほしい、marukeiが一緒なので心配なしと説得した。

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少し登って登山者に邪魔にならぬように登山道の端っこの岩に腰かけて休んでもらった、望遠で稜線を探してみた。

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見つけた!、別れてから10分経過したかどうか、長男は蚕玉岳の山頂付近を後ろ手を組んで軽やかに歩いていた。

休んでいた妻が少し回復したと言う、それなら稜線まで頑張ろう、距離はある、ユックリと少しずつ登って行った。
ようやく稜線の手前に着いたら長男が降りてきた、山頂からの帰りだ、早い!!、稜線で休もうと言ってくれた。

権現池

稜線に到着、来なければ見ることが出来ない美しい権現池、休憩に最適だった、妻は蚕玉岳まで行くと言う。

長男も付き合うと言って母をサポートしながら蚕玉岳山頂を目指した。

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標高2902m、十数年ぶりの山頂だった、marukeiはここで引き返すつもりだった、背後に最高峰の剣ヶ峰がそびえる。

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長男が優しく妻をサポートする、marukeは腹が減ったのでオニギリを食った、妻は回復に向かっているようだった。

景色を見渡していると妻が山頂へ行くと言って歩き出した、早い、慌ててmaruekiも仕度した、長男「行くの?」
長男も付き合うと言う、2往復目だ、marukeiも歩き出す。

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基部にとりつく、妻は左の小屋方面に歩いて見えなくなっていた、ここからが辛かった、膝が上がらない
左ひざが痛む、ゼイゼイと息も上がる、長男が心配そうにサポートしてくれた、岐阜県側の祠の前は急な岩道
長男が後から押して支えてくれた、山頂を一周して長野県側に出ると神社の前で妻が待っていた。

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10数年ぶりの山頂、剣ヶ峰3026m、親子で仲良く写真におさまる、妻は回復していた。

隣にいたスレンダー美人の若い女性から「Could you take a picture」と声がかかった、すかさず長男、”OK”
彼女のスマホを持って「Smile pose」、そして「Another one」、都合3枚撮ってあげた、「Thank you」の声が可愛い。

下りは辛い、先に降りたmarukei、岩の下りだブレーキをかけるので太ももの筋肉が悲鳴を上げる。
頑張って蚕玉岳を巻いて稜線に出て休憩して二人を待った。

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権現池を再度撮った、コントラスト強めで水の色を強調した、残雪と岩肌、水の色のコントラストが素晴らしい。

さて、ここから肩ノ小屋への長い下りだ、辛い辛い下りだった、休み休みの歩み。

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”イワヒバリ”に慰められながらの歩み、登山者に追い抜かれてばかりだった。

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終わりが見えても進まない、妻と長男は先へ行く、けつまずいたり滑ったり・・・実は登山靴のソールが剥がれていた。

ようやく降りた、妻と長男は食事の支度中だった。

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お湯を沸かしてヌードル、オニギリ、パン、チキン、そしてドリップコーヒーをいただいた、安らぎのひと時だった。

畳平に戻り道もヨレヨレのmarukei、アレ!、長男が居ない、妻が言った”富士見岳に登っていった”、下で合流すると。

不消ヶ池

往きでは濃霧で見えなかった"不消ヶ池"とコロナ観測所も見えていた、素晴らしい景色だ、疲れも忘れる。

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幻想的な水の色にしばし見惚れたmarukeiだった。

合流地点で待つが降りてこない、足が速いのでとっく降りてきても良いはずだ、理由があった。
富士見岳に雷鳥を探しに登ったのだった、そして遭遇、写真を撮っていたらしい、走って降りてきた。

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写真を拝借した、雷鳥のメス、足にバンデリングが見える、種の保存の監視対象だ。

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愛くるしい雛が4羽いたそうだ、会いたかったが体力のない辛さ、写真で我慢だ。

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畳平へ戻った、晴れてはいないがガスも少ない、鶴ケ池も見えていた、乗鞍畳平らしい景観に満足した。

先行していた長男と妻がお花畑の入り口で待っていた、どうしよう?

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見通しの良いお花畑になっていた、見たい高山植物も多々あるのでmarukeiも急な階段を降りた。
何でもない所でつまずいた、登山靴のソールが両足とも半分以上剥がれていた、これでは歩けない。

昨年の乗鞍で剥がれた、ボンドで修復して1年、またしても乗鞍で剥がれた、寿命だ、おとなしく一人で戻った。

冷たいお茶を買ってバス乗り場に並んだ、時間一分前に帰ってきた、戻り道はやはりガスの中だった。

4時過ぎにホテルに到着、引きずる足に長男が笑う、温泉と風呂で疲れをとった、6時前に居酒屋へ歩いた。

少々高級な居酒屋だ、美味い料理と酒がある、冷たいビール、刺身各種、A5飛騨牛の石焼など等・・・・・。

高山の夜は深けていった、腰、股関節、太もも、”イタタタ~”と言いながらベットに転がる、楽しい一日だった。

===乗鞍の高山植物編に続く===

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