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marukei一人旅・・(馬篭街道編-Ⅰ)

今回の旅で一番の目的、それは旧街道歩きだった、きっかけはブロ友、aunt carrotさんの記事を読んで感かされた。
・旧箱根街道1のシリーズ。

がつがつ登山に行くことが出来なくなり、そして落ちた体力を考えた時、歴史の重みを感じたりしながら歩く・・
こんな歩きスタイルもmarukeiに向いているのかも知れないので手始めに選んだ場所は”馬篭街道”だった。

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  木曽路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)づたいに行く崖の道であり、
  あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる
  谷の入口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。           ===


島崎藤村、「夜明け前」冒頭の一説、これは馬篭から妻籠宿までの旧中仙道だと言われている。
そんな場所を歩いてみた。



寄り道が悪さをして時間が無くなってしまった、高速を急いで馬篭についたのは午後1時近くになってしまった。

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駐車場はほぼ満車、観光バスが次々とやってくる、ようやく停めてトイレを探して・・・約20分、増々と時間が無くなる。
駐車場から馬篭の宿はずれまで約1km、そこから妻籠まで約8km、少なくても片道3時間かかる。

急いで只々歩いても妻籠は4時過ぎ、馬篭に帰るバスは有りそうだが、こんどは会合に間に合わない。
”朝早く出てくれば良かった”と、思った時は後の祭り、3時過ぎまで歩いて引き返すことに変更した。

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細い路地をつたって民家の引き戸を開けて(道迷いだった)飛び出したところが馬篭宿の入り口だった。
ここは中津川市、妻の実家からそう遠くない場所、大昔一人で、妻と一緒に十数年前に訪れているはずだが
記憶にない、灯台下暗し状態だったかも。

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宿場どおりは人、人、人、江戸時代の宿場町様相があるので有名だが、所詮、お土産屋さん、食べ物屋さんの
かたまり、旅籠の風情も無し、周りは中国語の氾濫、京都の清水坂みたいな観光所であった。
急いで人混みを分けて進む、上り坂を急ぐと非常に疲れる、大汗をかくほどの暖かさだった。

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お蕎麦屋さん、吊るし柿、屋の構え、中山道の石柱がGOODだ、ここが宿場のはずれだった。

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お蕎麦屋さんから一登りで展望が開ける場所、藤村広場に到着、人も多いが景色が良い。
紅葉の山肌、つい先日に行った富士見台方面が美しい。

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逆光で霞んでいるが”ド~ンと恵那山、お山も”いい仕事してますナァ~!”
ほどなく宿場が終わる、妻籠へ向かう分岐に着いた。

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観光客は此処まで、ここから歩く人はmarukei一人、若い兄様から声をかけられた・・・”すみませ~ん”
流ちょうな日本語だった、次の言葉が出てこない、怪訝な顔をしていたらイングリッシュが次の言葉だった。
marukeiは英語を話せるほどではないが、少しは聞き分けることが出来る、そしてブロークンで会話も可能だ。

”この道で妻籠へ行けるのか?”であった、そうだと答えたらツーアワーというので、スリーアワーと答えた。
そしてデイスタンスはロングといった”ロングの発音が悪く理解できない、少しネイティブに発音したらOKと帰ってきた。

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坂を登って下って、県道へ出て少し歩くと道標、右中仙道・・・ワクワクしてきた。
若者は少し離れていたので待った、”あなたはチャイニーズか?”と尋ねたら少しムットして”私はハワイに住んでいる”
少し時間をおいて”だけれどチャイニーズ”と恥ずかしげに言う、中国系アメリカの人だった、シャイな若者だった。

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山道に入って直ぐ、鐘が設置されている、熊よけ鐘、すこぶる美しい音色、熊が音色に誘われてが寄ってきそうだ。
登りを少し頑張れば県道と交差して山に入る。

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水車小屋のある美しい休憩場所があった、歴史が記載されていたので読んでみた。

”水車塚”・・明治37年7月、水害によって当地”蜂谷の里”は一瞬にして流されてしまった。
その里には藤村の知己の人が住んでいて家族4人が帰らぬ人になってしまった、藤村は後年、供養のために
この水車塚を立てたらしい・・・「山家にありて水にうもれたる蜂谷の家族4人のために:島崎藤村」

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山道はやがて終わり、洒落た色の狭い舗装道路となる、しかし、周りは山、青空に美しい紅葉が冴える。
暑い、容赦なく降り注ぐ太陽、とても秋の木曽路とは思えない、ザックを車に置いて来たのでお茶も無い。
喉がカラカラ・・・当然に自動販売機などの近代物はない・・・困った。
ほどなく県道と交差する場所へ着くと一軒の小さな食事処があった、思い切って扉を開けた。
オバサマ二人とご主人が遅い昼食中、”水かお茶を分けてもらいませんか?”・・・・・

快く冷たいお茶のペットボトルを出してきて¥150、感謝!感謝!
”そんなに汗かいて、どこまで行くダ!”妻籠は遠いので馬篭峠で引き返す予定と返事した、まっこと優しい人たちだった。

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山間にぽつんと一軒の家、お婆ちゃんが作業中、声をかけてお話し、”それ蕎麦の実?”カンラカラカラと笑われた。
”これを蕎麦と言うのは初めてだ・・と”お馬鹿にされてしまった、よくみると大豆だった。

小さなサツマイモをふかして1本¥100でミカン箱に置いてある、貧弱なサツマイモ、お馬鹿にされたからのせいでは
無いが、買うのは止めておいた、街道歩きは楽しいな、行く先で会話と歴史に会える。

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立ち止まって仰ぐ山の斜面は美しい、なかなか歩が進まない、のんびりとゆっくりと山間の里へ近づいた。

===marukei一人旅・・(馬篭街道-Ⅱ)に続く===

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